仕事 理学療法士

理学療法士と作業療法士の違いをできるだけわかりやすく説明します!

こんにちは、ひぐっさんです!

早速ですが、僕は理学療法士の資格を持っています。

高校生のときに進学迷って、いろいろ調べて理学療法士になると決めて大学に進学しました。

 

人気職種ですし、理学療法士を目指す人もどんどん増えています。

今この記事を読んできれている人もその一人でしょうか?

 

そこで一つ疑問が出てきますよね!

作業療法士って何?

今回ここをできるだけわかりやすく紹介していきます。

 

結構ややこしいし、実際に働いてみてはっきりと違いがわかってくることもあります。

進学を決める際に、違いをしっかり理解してどっちを目指すか決めたいですよね!

 

理学療法士と作業療法士は異なる国家資格です。

学校も入ってしまえば、基本的にやっぱりこっちがいいとかはできません!

 

今回は理学療法士と作業療法士の違いを理解して、

これから目指す人のほんの少しでも手助けになれば幸いです!

 

理学療法士と作業療法士、それぞれの役目とその違い

それでは早速それぞれ紹介していきますね!

私自信が理学療法士ですので、やや理学療法士寄りで話してしまうかもですのでご了承ください。

 

実際に現場で働いた時の実例なんかも踏まえて紹介していきます。

まずはそれぞれの職種の役割を理解していきましょう!

 

とその前にそれぞれの名前の意味を簡単に説明しますね!

理学療法士と作業療法士は一般的にはリハビリ職とまとめられています。

これも細かいことを言えば違うんですけど、今回は除外(笑)

 

理学療法士と作業療法士=リハビリ職

これでお願いします(笑)

 

そしてリハビリを行う上で使う手技の違いで職種が変わるという印象。

つまり

  • リハビリを行う際に「理学療法」を使うのが理学療法士
  • リハビリを行う際に「作業療法」を使うのが作業療法士

これを理解しておいてください!

 

理学療法という手技を使える人が理学療法士!

こんな感じです。

 

そしてこれから説明するのは、その手技の定義です。

理学療法とは何か、作業療法とは何か。

 

理学療法士の役割とは

それでは理学療法士についてです。

理学療法とは何か、まずは定義を載せます。

身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう

これを使う人が理学療法士です!

 

意味わからないと思いますので、もっと噛み砕いて説明します。

身体に障害のあるものが対象となってますね。

 

これは具体例をあげると

  • 骨折全般
  • ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など
  • 肺炎や肺癌
  • 脳梗塞や脳出血
  • 心不全や心筋梗塞

ほんの一部ですが、こういったのは全部障害に当たります。

インフルエンザで入院してきた人にもリハビリしますよ!

 

つまりこういった人たちに対して、リハビリを行うわけですね!

そしてその目的は、

主としてその基本的動作能力の回復を図るため

と言われています。

 

基本的動作とは

  • 寝返る
  • 起き上がる
  • 座る
  • 立ち上がる
  • 歩く

こういった、本当に基本的な動作です。

 

理学療法士は、怪我や病気でリハビリが必要となった人に対して

起きたり・立ったり・歩いたりの練習をする仕事です!

 

そのために、筋トレやストレッチ、歩行練習、ときには超音波とかホットパックとかの処置を行います。

これが具体的な理学療法士の仕事です。

 

作業療法士の役割とは

次に作業療法士について。

こちらも先に定義をお見せしますね!

人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。

これが作業療法です。

 

では詳しく説明していきますね。

こちらは比較的わかりやすいのではないかと思います。

 

医療、保健、福祉、教育、職業などの場面で行う作業に着目して治療を行う人です。

そして、その作業とは目的を持つ生活行為であると言っています。

そのままですね(笑)

 

ちょっと例を挙げてみます。

例えば右半身の麻痺がある人がいるとします。

この人に対して、理学療法士は

  • 自分でベッドから起きる
  • 立ち上がる
  • 歩く

こういったリハビリをします。

 

そして作業療法士は何をするか。

例えば麻痺があるということは手も動かしにくくなります。

手だけでなく腕全体動かしにくいです。

 

このままいえに帰っても困ることばかりです。

  • 着替えが自分でできない
  • 顔が洗えない
  • ご飯が食べれない
  • 本が読めない
  • 家事ができない

おそらく生活するにあたって、ほとんどの行動で不便を感じると思います。

この生活の動作の練習をするのが作業療法士!

 

理学療法士と比べて、よりその人の日常に寄り添ったサポートが必要になります。

本当に面白い仕事だと思います!!

 

資格保有者数や合格率の違い

次に資格保有者と合格率について。

2020年の合格率を簡単にまとめました。

 

みて分かる通りですね。

理学療法士は毎年1万人程度が排出されています。

それと比べ得て作業療法士はその半分くらいです。

 

この人数比はおおよそ現場でも同じ感じです。

理学療法士よりも作業療法士が多い職場はほとんどないと思いますね!

 

具体的な仕事内容はどう違うのか

それでは仕事内容をより具体的に紹介していきますね。

実際に僕が担当した疾患を例にどんなことをしていたのかを紹介していきます。

 

理学療法士がすること

人工股関節を入れる手術した人を例に上げていきます。

 

人工股関節の手術をした人。

これは、股関節がボロボロになって痛くて歩けない人がする手術です。

股関節を削ってしまって、人工の股関節に入れ替える手術です。

 

この手術をした人は、手術の翌日から歩く練習が始まります。

そして、一つポイントがあります。

 

人工股関節を入れた人は、しばらくは股関節が脱臼しやすいという特徴があります。

手術して不安定なので、間違った方向に足を動かすと脱臼してしまいます。

これを頭に入れておいてください!

 

さて理学療法士は、手術の翌日からリハビリを開始します。

目的は基本的な動作の練習でしたよね!

  • 手術直後なので、血圧などをしっかりチェックしてまず足の動きをチェックします。
  • 足が正常に動くように、理学療法士が動かします。
  • そして痛みも当然あるので、そこを理学療法士が管理しながら患者さんが自分で動かせるようにサポートします。
  • 次に起きたり立ったりの動作の指導を行います。
  • そして、体調を管理しながら歩く練習もします。
  • これを毎日繰り返していきます。
  • 手術の影響で筋力も低下するので、筋トレをしたり、より長い距離歩けるように練習したり・・・

ざっくり書くとこんなイメージです。

 

みなさんがイメージするような、ベッドの上で患者さんの足の曲げ伸ばしをしたり。

そう言ったこともしっかりとやります。

 

これと並行して作業療法士の仕事も始まります。

詳しくみていきましょう!

 

作業療法士がすること

人工股関節を入れる手術をした人に対して、

理学療法士が歩けるようになるまでリハビリを進めていきます。

作業療法士はある程度動けるようになってからリハビリを開始します。

 

どんなリハビリをするのか。

作業療法士の目的は、生活動作の練習でしたよね!

そして今回の例の特徴は患者さんが脱臼しやすいということ。

 

つまり作業療法士の仕事内容はこれです。

生活での動作で脱臼しないための動作全般を指導すること。

これをします!

 

主婦の方だったら家事動作を実際に練習する。

車の乗り方や、お風呂の入り方。

その人の生活スタイルを聞いて必要なことを全部行います!

 

これがもし脳梗塞の患者さんだった場合は、

普段家でしている生活の動作を病院で実際にします。

料理をする人だったら擬似的な包丁で料理の動作を実際にする。

リハビリ室で実際に洗濯を干す

 

ここまで作業療法士はリハビリします。

みなさんはどっちの職業に興味が出てきましたかね。

 

現場の現状

次に職場の現状について。

これはどういうことかと言うと、僕の働いていた職場の話をします。

作業療法士さんは理学療法士い比べて規模の大きさのせいか、立場が低くみられることが多いです。

 

リハビリ職ないでも、作業療法士さんが低くみられる職場があるのが現実です。

理学療法士の雑用的な仕事を任されることもみられましたね。

 

理学療法士がちょっと忙しいからこの患者さん歩かせといてみたいな感じで。

これは一部の職場の例なので、そんなこともあるんだぐらいで思ってください。

 

でも実際作業療法士はいらないとかはっきり言ってる学校の先生もいました。

お互いの仕事についてしっかり理解していればそんなこと思いません!

ちょっとそういうこともあると言う話でした。

 

理学療法士と作業療法士の働く環境は

それでは最後にそれぞれの職業の就職できる場所を紹介していきます。

基本的には同じような場所で就職するようにはなります。

 

しかし、それぞれの職種の特徴的な職場というのも存在します。

まずは共通して働ける場を紹介していきましょう。

 

理学療法士と作業療法士の主な就職先

  • 医療機関
  • 高齢者向け施設

ほとんどがこの2つに就職することになると思います。

 

医療機関とは病院のことですね。

総合病院であったり、整形外科や脳神経外科などの専門病院など様々です。

一つポイントがあります。

 

整形外科などの専門病院に就職してしまうと、その疾患の患者さんしか見れないというデメリットが発生します。

逆に言えば、専門分野を持ったプロフェッショナルになれるとも言えますが。

 

総合病院で働くと、幅広い医療知識が身につきます。

そういった点では、若いうちは総合病院を目指すのがいいのかなと僕は思います。

 

実際に様々な疾患を見ないと、自分のやりたいことは見えてきません。

勉強するという意味では、総合病院はかなりメリットだと思います。

 

次に高齢者向け施設について。

これはいわゆる老人ホームだったり、デイサービスなどいろいろありますね。

 

しかしちょっと注意点があります。

介護施設で働く場合、介護の仕事がメインになることが多いです。

具体的にはトイレの介助や入浴の介助、おむつ交換とか担当することもあります。

 

介護職の人と業務内容が変わらなくなることもあります。

まあこれは職場にもよりますので、一概にそうとは言い切れませんが。

 

介護施設に就職する際はそういったこともあることを頭に入れておきましょう。

詳しくは下記で紹介してますのでよかったらどうぞ!

理学療法士とはどんな仕事?具体的な仕事内容やメリット・デメリットを紹介します!

続きを見る

 

理学療法士の就職先

理学療法士を目指すきっかけで多いのがスポーツで怪我をしてリハビリを受けたから。

こういった理由の人は実際多いです。

 

理学療法士の特徴としては、スポーツ障害を担当できることです。

そしてこれは特徴的な就職先でもあります。

 

医療機関などに就職することが一般的ですが、スポーツチームに配属されることも稀にあります。

ここはかなり狭き門でしが、例えばプロ野球チームとか。

 

将来的にはこういった所を目指したいのなら、理学療法士になるべきですね!

 

作業療法士の就職先

作業療法士の定義の時には言ってませんでしたが、理学療法士と決定的に違う点があります。

それは・・・

作業療法の対象者に精神疾患の方が含まれます。

 

ここは理学療法士との決定的な違いの一つですね!

つまり、作業療法士が活躍する場に精神障害の施設や病院が含まれます!

 

この精神疾患を見れるというのが作業療法士の魅力の一つですね!

ここにも興味があるのなら、作業療法士を目指すべきですね!

 

実際の現場の男女比は?

最後にそれぞれの職業の男女比について紹介します。

まず理学療法士について。

 

理学療法士の男女比は概ね5:5ですね!

学生時代のクラスもそうですし、職場でも大体それくらいです。

理学療法士に男女差はあまりありません。

 

次に作業療法士について。

どうしても家事動作だったり生活動作のリハビリも多いので、

男女比も3:7と女性が多い傾向にあります。

 

とはいえこの職業に男だからとか女だからとか、そういったことでやりにくさは感じません。

強いていうなら女性の方がどうしても力が弱いので、大きい患者さんを介助する際には少し不利かなとは思います。

 

しかし、介助もコツがあります。

小さい女性でも大きな男性を介助できます。

それに、力の弱い女性には大きすぎる男性の患者さんを担当させない。

こういった配慮は職場がしてくれると思います!!

 

安心してください。

しっかり悩んで、やりたいことを決めてくださいね!

 

最後に

少しは、理学療法士と作業療法士についてイメージがついたでしょうか。

ここの違いは、医療従事者以外からしたら本当にわかりにくいと思います。

 

しかし、この道を目指すなら今のうちからしっかり理解しないといけませんね!

違いを理解した上で、自分のやりたいことを整理する。

本当にやりたいことを仕事にできるように、しっかり悩んでくださいね!

 

そして勉強頑張りましょう(笑)

それではここまで!

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